めろん県

基本雑記。エロゲの感想多め

【エロゲ】HHG 女神の終焉 感想

やりました.

(2/22追記あり)

タイトル HHG 女神の終焉
ブランド うぃんどみる
シナリオ サイトウケンジ
三日堂
深山ユーキ
原画 ミヤスリサ
桜沢いづみ
ななせめるち

感想

※軽くネタバレを含むので注意

去年の11月発売にしてようやくプレイしました.発売月には買ってるんですけどね.
マスターアップ後に他社作品からの盗用発覚とかで延期になったのは記憶に新しいですね.

Hyper→Highspeed→Geniusのテイストを色濃く継承した完全新作
Hyper→Highspeed→Geniusのプレイ経験や予備知識を一切必要とせず

ということで,HHGは未プレイだったのですが華ちゃんが出ているというだけで買っちゃいました.

シナリオ

シナリオは結構残念でした.
撫子・フィアナ・サリーのルートがあってその後メフィスト・光理のルートへつながるという構成なのですが,撫子・フィアナ・サリーに対する救いがなさすぎる.
全員が幸せになれるエンドっていうのも難しいかもしれないけれど,主人公が最終ルートに撫子・フィアナ・サリーのルートの記憶を持ち越してるんですよね.だったら久司朗は全員に対する救いを求める気がするんだけど.

作中で「大統領がゾンビと戦う」というストーリの映画がB級臭いみたいな話をしていたのですが,この物語における「女神」「聖女」ってキーワードもどっこいなレベルだったかなあと思います.
特に聖女の扱いが雑.

前作は未プレイですが評判はいいみたいなので,それを期待してプレイしようとすると痛い目を見ることになるかと.

テキスト

テキストもちょっと粗が目立ちました.
他のルートでは知っていたことをこのルートでは知らなくて説明される,ルート間で言ってることが逆,主人公を殺しに来るキャラクターがほんとにこいつ殺す気あるのかよっていうような立ちふるまい,などなど.

グラフィック

背景・立ち絵・イベントCG含めてグラフィックのクオリティは高かったです.

個人的な好みで言うならサリーの原画の方,ななせめるちさんの絵が可愛かったのでこれ一本でも良かったのに・・・

システムなど

機能面では問題なし.

話題を選ぶ選択肢で夕飯についてを選ぶとエルアリアルート,今後についてを選ぶとフィアナルート,アナについてを選ぶと本編へ・・・ってさすがに選択肢とのつながりがなさすぎてひどいと思う.

音楽など

BGMは良かったです.

通常ルートのED曲を新田恵海さんが歌ってるんですね.声聞いてほのかじゃねーか!って一人でツッコミ入れてました.
エリーチカみたいな声の人もいるしなんかスクールアイドルが裏の仕事してるみたいな変な気持ちになりました.

まとめ

実はサリーとオフィーリアのルートを途中で投げ出してます.一応trueエンド(?)は見たのでもういいかなーと.
そんくらい飽きちゃいました.

いろいろ残念な点はあったのですが,少なくとも大団円なエンディングがあればもう少し心象違った気がするんですが.

もし興味のある人は体験版をやってみるなり,いろいろ評判を見てみるなりしてみたほうがいいと思います.

追記(2/22)

気になったのでネットの感想チラホラと眺めてみました.
前作をやっていないとちょっと・・・とみんな書いてますね.
完全新作とは一体・・・?

評判自体はなかなかにいい評判と悪い評判でかなり割れてるようです.
まあエロゲーの感想なんてたいていそんなもん,と言ってしまえばそこまでなんですが良かったという感想を見ても前作よりはパワーダウンした,という印象のようです.

なんとなくですが,キャラゲーを求める人には好印象,シナリオを求める人には悪印象,という傾向が見られる気がします.サンプル数少なすぎて確信は持てませんが.

途中で見つけたこちらのページ
HHG 女神の終焉 感想のような何か。 - Welcome to this world!
僕はいろいろと細かい茶々を入れまくってたのですが,根本的なとこからズバッと言いたいことを言ってくれてます.

極論しちゃえば細かいとこがどんなにボロボロでも何か一本「良い」と思える何かがあればアリなんですよね.
そういう意味ではキャラゲーとして成功してた,のかな・・・?
うーん・・・.オフィーリアは可愛かったけど・・・.



ネタバレ注意

以下はネタバレ全開で疑問に思った点などを書き連ねるコーナーなので注意.








零月はタイミングさえ選ばなければ久司朗をいくらでも殺せただろうに.
むしろ久司朗を殺す以外の目的(高速思考の覚醒を促すとか)があるのかと勘ぐってしまったけどそんなことはなかった.

呪印が書かれていた程度の針で作中最強クラスのギフトも消しされてしまうっていうのはどういうこと?むしろそんな呪印があるならそれを使えば女神戦等有利に進められたのでは?
呪印だとか魔法陣だとかそういうキーワードが雑多すぎる.

エルアリアが久司朗をなぜ殺そうとしたかが謎.アナ復活による世界の終焉が目的だったのなら久司朗は殺してはいけないのでは?
フィアナの好きになった人を殺す→エルアリアはフィアナの好きになる人物=アナが求める人物というのを知っていたはずなのでおかしい.

エルアリアの行動原理が謎すぎて,初めはフィアナとグルなのかと思ってた.
みんなエルアリアをなんで受け入れられるん?

vsアナ戦,結局アナは何がしたかった?久司朗が戦意を消失したら何が起きた?むしろ久司朗無視でよかったんじゃないの?

エルアリアルートではエルアリアは自分は救われたって言ってるけど,アナ戦の時には救われてないみたいなこと言ってた.救われたというのは嘘だった?

アナが時間航行でやり直そうとするのに対してそれを否定しておきながら,久司朗はちゃっかり自分の意志でループしてるのはひどすぎる.

サリーに人の身に余るような力を付けさせておいて,自分はちゃっかり消えちゃうのはひどいと思う.
フィアナルートで,すべての世界のアナはフィアナに吸収されたはずだし,その上でサリールートで始まりの聖女=サリーに上書きされたらフィアナは以降のループで存在できないのでは.

久司朗はすべての因果をたどって,世界が崩壊しない因果は「自分が存在しない」因果線だけだと言っていた.つまるところ,ハッピーエンド風で終わった今までのノーマルエンドも結局世界が崩壊して次のループに入ったってことだよね.

撫子ルート,女神はそもそも負けようがない戦いを受けて負けてアホかと思ったけどループがそのまま継続できるから受けたんだね.てことは撫子ルートの存在意義もないような.

最後の周回でメフィストと久司朗が記憶を保っていられたのはなぜ?そこら辺は全部「蓄積されたバグ」で片付いてしまうのだろうか.逆になんであの二人だけだったんだろう.

久司朗は全員と付き合った記憶を持っていながらなんでメフィストか光理の2択だったんだろう.むしろ3人の誰かに操を立てるべきじゃないの?

メフィストを選んだ場合の空間航行で失敗した理由が語られずじまい.ちょっとハッピーエンド風に終わるけど久司朗の記憶が完全に戻ったかも,元の世界に戻れるかも分からなかったし.



まだまだいっぱい気になったことはあったのですがきりがないのでここらへんで.
期待してただけ残念でした.

今月中にもう一本何かしらプレイして感想を上げると思います.